活動紹介

脱炭素に向けたモビリティ・ワークショップ ー可視化とシェアリングーを開催しました

2023年11月14日(火)に「脱炭素に向けたモビリティ・ワークショップ ー可視化とシェアリングー」を伊都キャンパスにて実施しました。

本ワークショップは、モビリティにおける個人の行動変容が脱炭素社会の実現に向けて不可欠であることを広く知ってもらうために、株式会社Linkhola様、Open Street株式会社様、セグウェイジャパン株式会社様、日立チャネルソリューションズ株式会社様、PJP Eye LTD.様の共催のもと、脱炭素ユニットが中心となって企画し、開催したものです。

講演では、「モビリティの可視化とシェアリング効果」を大きなテーマに、4人の講師の方々からそれぞれの観点に基づいてご説明いただきました。

■講演1「脱炭素は、モビリティ検討から」九州大学エネルギー研究教育機構 早渕百合子准教授
国の具体的なデータに基づき、「二酸化炭素を排出するカテゴリーの中で運輸部門は使用者と排出者が一致する直接排出であること、企業努力や国・自治体の交通政策とは異なり、公共交通の利用促進等は、個人の意思や選択で実行できる即戦力の脱炭素であること」などから、モビリティの検討が脱炭素社会の実現に向けて有効であるとのお話がありました。

■講演2「モビリティからの脱炭素可視化 こつこつ(CO2CO2)」 Linkhola 代表取締役 野村恭子
全国で初めて「九大×糸島市実証事業」として開始されたスマートフォンアプリ「こつこつ(CO2CO2)」を通じて、個人の日々の移動時の二酸化炭素排出量を可視化し行動変容を促すことで、地域社会全体での脱炭素活動の推進を図る取り組みについてご紹介がありました。
アプリのダウンロードはこちらから可能です。
iOSの方
Andoroidの方
※企業コード「ITOSHIMA」を入力してください。

■講演3「モビリティ・シェアリングでの地域エコシステム」OpenStreet 代表取締役社長 CEO 工藤 智彰
人々の移動手段の一つの選択肢としてモビリティシェアリングが当たり前になる仕掛けづくりや、モビリティに付属している端末から得られる膨大なデータの解析等により、脱炭素のみならず、都市部における渋滞や災害対策など様々な社会課題の解決を目指す取り組みについてご紹介がありました。

■講演4「九大生からの提案:モビリティシェアリング」 九州大学経済学部 三年生 山上理貴
実際に伊都キャンパスに通学している九大生を代表して、学生の移動に関する現状と課題について報告が行われたほか、モビリティシェアリングによる新たな可能性や観光地としての糸島のあり方について提案がありました。

講演後は質疑応答やパネルディスカッションを通じて、活発な意見交換が行われました。
また、会場付近では、共催企業の皆様により脱炭素移動につながる様々な小型モビリティを展示いただき、試乗体験も実施しました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

園田 脱炭素ユニットリーダーによる開会挨拶
講演会場の様子①(九州大学 早渕百合子准教授の講演)
講演会場の様子②(九州大学経済学部 山上理貴さんの講演)
講演会場の様子③(質疑応答)
モビリティの展示・体験の様子