2025年7月11日(金)に第9回海洋プラスチック研究会が開催されました。
本研究会は海洋プラスチック研究に関する情報交換を目的としたもので、環境・食料ユニット海洋科学研究グループが中心となり、通年にわたって実施するものです。
第9回目の開催となった本研究会では、九州大学の松島 綾美 教授(理学研究院化学部門)より、「プラスチック原料・ビスフェノール誘導体が示す女性ホルモン受容体の複合的転写活性」と題して、講演を頂きました。
環境中に存在するビスフェノールのホルモン様の作用に関わる研究の歴史から、その分子レベルの作用機序に関する興味深いお話をお聞きすることが出来ました。また、今後、創薬研究にも発展する可能性が産まれつつあることで、更なる、研究の進展が期待されます。自由討論も活発で、ビスフェノールの重合体であるポリカーボネートやエポキシ樹脂の土壌でのマイクロプラスチックとしての分布の話や、生体内での代謝の話などを含めた多方面での議論がされました。現在、PFASの環境汚染の話が良く聞かれますが、環境中での合成化合物に関する研究は、益々重要になっていくものと考えられます。
本会は、今年度から、Social Impact Framework (SIF)構想の下、FS本部で開始した社会実装指向研究開発プログラムである「Environmental Plastics Research Complex (EPReC)」の中で、継続していきます。
名称について、広く、環境中のプラスチック問題に関することを示すために、次回から、「環境プラスチック研究会」に変更いたします。今後も、多くの方の参加を願っております。