活動紹介

第6回海洋プラスチック研究会を開催しました

2024年9月6日(金)に第6回海洋プラスチック研究会が開催されました。

本研究会は海洋プラスチック研究に関する情報交換を目的としたもので、環境・食料ユニット海洋科学研究グループが中心となり、通年にわたって実施するものです。

第6回目の開催となった本研究会では、環境コンサルタント、三井化学株式会社ESG推進室アドバイザーの川島 信之 博士より、「ポリ乳酸の開発の歴史と今後の展望~環境に貢献する材料を社会実装するにあたっての課題~」と題して、企業における環境に配慮したバイオプラスチックの事業開発の経緯に加えて、プラスチックに関する国際機関の動きや規制の話をされました。大学における基礎研究とは異なる、環境貢献材料の商品化や事業化を見据えた研究開発の難しさなど、示唆に富む内容で、活発な質疑応答がなされました。

引続いて、九州大学 ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 高原 淳 特任教授から「高分子材料の環境劣化」の題目で、研究紹介がありました。長年の高分子材料の研究から、様々な環境下におけるプラスチックの劣化機構に関する話などがされました。海洋プラスチックの対策を行う上での基盤的情報の重要性が参加者に共有されたようです。今後も、学際的な研究の推進が期待されていることが感じられました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

次回は、11月ごろを予定しております。

川島 信之 博士
高原 淳 特任教授