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第5回環境プラスチック研究会 開催のお知らせ

令和8年度 第5回環境プラスチック研究会を下記のとおり開催します。

本研究会は環境中に広がったプラスチックに関する研究についての情報交換を目的としたもので、学内外の研究者や学生を主な対象としております。土壌や河川、海洋などの環境中のプラスチックだけでなく、プラスチック廃棄物やバイオプラスチック生成などの分野の方、地球科学に興味のある方や高分子科学・環境毒性学からのアプローチに加えて、社会科学的観点から見た環境問題にも興味を持つ研究者など幅広い分野からの参加をお待ちしています。もちろん、興味があるだけ、話を聴きたいだけの方も歓迎します。ぜひお気軽にお立ち寄りください。なお、この活動は、環境プラスチック汚染解決を目指した研究・開発の社会実装を目指したSIF(Social Impact Framework)であるEnvironmental Plastics Research Complex (EPReC)の活動の一環として行なっております。

<プログラム>
15:00~16:00
講師:野牧 秀隆 先生   (国立研究開発法人海洋研究開発機構・生命地球科学研究部門 海洋生命圏研究プログラム
演題:海洋学の知見を活かした海洋生分解性新素材開発とその深海底現場分解実験
要旨:
海洋プラスチック汚染問題の解決、軽減には、ごみとして流出しやすい使い捨てプラスチックの使用を減らす、マテリアルリサイクルを推進する、適切なごみ処理を行う、などが重要である。一方で、特に日本では津波や台風などの自然災害による陸域のプラスチックの大量流出に加え、海洋で逸失しやすい釣り糸、漁網、陸上で発生し回収が困難な破片化した人工芝、タイヤくずなどの避けようのない海洋流入も念頭に置いたプラスチック汚染対策が必要である。こうした回収の困難な素材を、海洋で生分解する代替素材に置き換えれば、万が一海洋流入した際にも海洋環境への悪影響を最小限に食い止められる。しかし、生分解性素材のうち海洋生分解性が担保されているものはまだ少ない上に、海洋に流入したプラスチックの約90%は海洋中深層を漂うか、深海底に沈んでいくと見積もられており、太陽光も当たらず、水温も低く、微生物活性の低い深海底でも生分解する新素材の開発が必要である。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、海洋の研究を中心に行う国立研究開発法人であり、6隻の研究船と複数の深海探査機を運用して深海域での研究開発を行っている。JAMSTECは深海環境や深海生態系、微生物機能に関する広範な知識を有し、深海底での潜水船などを用いた作業や実験の豊富な経験を持つ。それらを活用し、2020年度から新規生分解性素材の開発と深海底における深海現場生分解検証実験を行っている。相模湾や北西太平洋の深海平原においてしんかい6500を用いた潜航調査を行い、研究機関や企業が開発した生分解性素材を海底に設置し、半年―1年後に回収し、その分解度、付着微生物叢などを解析する。これらを通じ、生分解性素材がどのような環境で分解する/しないのか、それはどのような物理化学環境や微生物活動によってコントロールされているのかなどを検討し、その情報を新規素材の開発、改良に活用している。講演では、深海に存在する有機物や微生物の知見をもとに海洋研究開発機構で進められている生分解性素材の開発について、そして深海での生分解性素材分解実験から得られた知見について紹介する。

16:00~16:30
自由討論

<世話人>
磯辺篤彦 応用力学研究所 教授(環境・食料ユニットサブリーダー)
高原淳  九州大学 名誉教授
大嶋雄治 世界海洋プラスチックプランニングセンター アドバイザー(センター長着任予定)
岡﨑裕典 理学研究院 教授
倉田哲也 未来社会デザイン統括本部 環境・食料ユニット 学術推進専門員

お申し込み方法

オンサイトでの参加希望の場合は、直接会場にお越しください。
オンラインでの参加希望の場合は、予めteams登録サイトから登録してください。

登録後、登録されたメールアドレスに招待メールが送信されます。

相模湾深海底水深758mに「しんかい6500」によって設置された生分解性プラスチックチャンバー(緑色のネットに包まれたもの)。NEDOムーンショット型研究開発事業による航海で実施。©JAMSTEC
  • 2026年8月20日(木)

    15:00 ~ 16:30

    ハイブリッド開催

伊都キャンパス ビックリーフ講義棟201号室(マップの41番) https://www.kyushu-u.ac.jp/f/65722/ITO_1_Jp.pdf